【リゼロ】レムはなぜこれほどの人気が出たのか? 考察してみた【かわいい】

作品解説・考察

はじめに

Twitter@Rezero_official より


どうも、空野です。

今回は「Re:ゼロから始める異世界生活」の人気キャラクター、双子メイドのレムの魅力について考察しようと思います。

原作やアニメを知らない方でも、レムやラムといったキャラクターを見たことがあるという方はいらっしゃるのではないでしょうか。

ストーリーを知らない方でも分かりやすいように記載していますので、ぜひ読んでみて下さい。

なお、本文全体にアニメ1期のネタバレを含みますので、苦手な方はご注意ください。

メインヒロインのエミリアより人気? レムの魅力とは

公式Twitter@Rezero_official より

ここでは、レムというサブヒロインがどうしてファンから愛される存在になったのか、列記してみました。

レムは属性てんこもりのキャラクター

まず、レムというキャラクターが持っている属性についてリストにあげてみましょう。

  • 青髪
  • 控えめ、献身的
  • 双子の妹
  • メカクレ
  • メイド
  • 家事が得意
  • 巨乳
  • 鬼という種族
  • 二重人格(鬼化したとき)

ざっとあげただけでも、これだけの属性があります。

「これだけあれば読者にどこかしら刺さるだろう」と言わんばかりの詰め込みようです。

しかし、メタ的にレムのことを分析していくにつれて、作者が適当に属性を詰め込んでキャラクターを作ったわけではないことが分かります。

報われない青髪というヒロイン属性(かわいそかわいい)

まずは第一印象となる外見を詳細に見ていきます。

レムを特徴づけるのは、その青髪。レムの魅力を語る上で欠かせないのは、この点でしょう。

青髪キャラクターは総じて「恋が報われない」という結末になりがちです。盛大に主人公に振られた『あの夏で待ってる』の谷川柑菜(たにかわかんな)をはじめ、自ら恋路を諦めた『魔法少女まどか☆マギカ』の美樹さやか、『とらドラ!』の川嶋亜美、そしていまだに正規ヒロインとしての勝利ルートが無い『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズの綾波レイ……挙げていくと、キリがありません。

あまりにも青髪キャラクターが不遇すぎて、ニコニコニュースからこんな記事まで出ています。

そして「サブヒロイン」という立ち位置のレムも、青髪ヒロインの例に漏れず、主人公のスバルを慕います。そして告白までしますが、その恋は叶いません。

「負けヒロイン」にされてしまった青髪キャラのみなさま(画像クリックでAmazon視聴ページ)

 

ここで、リゼロという作品のストーリーについて、少し考えてみたいと思います。

リゼロの物語の大きな軸として「主人公のスバルがヒロインのエミリアや周りの人間を守っていくストーリー」があります。

本編1章、転生直後にエミリアに助けられたスバルは、彼女を一途に慕い、エミリアを守る騎士となって恋心を成就しようともがきます。物語当初ではレムの姿は無く、また2章から彼女が登場しても、スバルのエミリア一筋という想いは揺るぎません。この時点でストーリー上レムの勝ち目は無いようなものですが、3章では告白を断られるというショッキングな出来事まであります。

しかし、ファンからするとレムのような報われないポジションは「かわいそうはかわいい」という古よりの格言に従い、人気が出ることが多いです(古事記にも書いてある)。振られてしまったからこそ、レムはこれだけ注目を集めたのかも知れません。

レムのすべての属性は「控えめ・献身的」の強調にすぎない

続いて、レムの内面について見ていきます。

こちらは一言で表すと「控えめかつ献身的にスバルと接していく」性格です。

驚くことに、この性格はさきほど列記した属性と全て関連付けることができます。

  • 青髪
  • 控えめ、献身的
  • 双子の妹
  • メカクレ
  • メイド
  • 家事が得意
  • 巨乳
  • 鬼という種族
  • 二重人格(鬼化したとき)

ステレオタイプに考えると「双子の妹」という設定は、姉妹なら妹の方が立場が弱く、一歩譲った存在であるというイメージを抱きがちです(全ての妹の方がそうであるという訳ではないですが)。

レムのメイドという職業は、ちょっと古くさい言い方をすると「使用人」つまり主人に仕えて尽くす存在です。家事が得意というのも、姉のラムと比べると献身的なイメージをより強くなっていきます。

落ち着いた青い髪の色と「メカクレ」つまり片目が隠れているという外見の特徴は、自己主張が苦手で大人しい印象を与えます。

残りの鬼化・二重人格・巨乳というのは、彼女の内面が控えめであることのギャップとして活用されているように感じます。

このように、レムの持つ属性は全てが「控えめかつ献身的」という性質を強調しているように感じます。

レムの強調されすぎた「控えめかつ献身的」な性質は、次の考察に繋がります。

考察:レムは都合のいい女だった? 人気が出た理由

ここからはレムのマイナス面にも注目しながら、なぜここまで人気が出たのか、核心に迫っていきたいと思います。

まず、レムが大人気になった理由として「みんなレムのことが好きだから」と思った方は、それは違うということをお伝えさせてください。

意外にもレムは5chアニメ板で、名指しアンチスレが立っているほど。

(レム好きは見ない方がいいアンチスレはこちら

レムは万人受けする悟空やルフィ、ピカチュウといったキャラクターではないのです。

人気が出るキャラクターほどアンチが出てきてしまうと言いますが、レムに関しては別の原因として、次のように考えることができます。

レムの性格はオタクの理想像? 「都合のいい女」属性論

前の部分で色々と書きましたが、かんたんに言ってしまえば「レムは都合の良い女で、オタクの理想のキャラクター」です。

レムに対する男性ファンからの人気があり、アンチが出てしまう理由はこれにつきます。

なぜこういった結論になったのか、説明していきます。

まず、ばっさり言っておくと、リゼロのようなアニメを見ている層は基本的に陰キャのオタク男子です。

中学や高校ではボカロの曲が放送されるようになったり、けいおんなどを見てバンドにハマったりする層が増え、アニメが一般的な娯楽となってきたとはいえ、まだまだほとんどのアニメは陰キャオタクの娯楽なのです。

つまりレムというキャラクターは、恋愛経験の少ない陰キャ童貞キモオタをターゲットとして、彼らが理想としているような性質・性格で描かれているのです。

……失礼、少し言葉が過ぎました。

私がこういった考察をするに至ったポイントとして、アニメ3章「再来の王都」でレムがスバルに告白するシーンがあります。

実は原作となるWeb小説版では告白を盛大に振られてしまった後日、

「スバルくん」

「……なんだ」

「レムは第二夫人でも良いですよ」

というやり取りがあるのです。

アニメを見て、レムに対してすっきりしない感情を抱いていた方はこれだけでピンとくるのでは無いでしょうか?

レムは告白した相手に「別の女が好きだから」と振られてしまったにも関わらず、その後も平然と一緒にいることを選んでいます。それは自分が負けを認めた上で、愛人ポジションに収まろうとしているのでしょうか? そのわりには、やけに堂々としています。

中世の時代、王様など身分の高い男が妾や側室といった複数の女性を養うということは、無くは無いですが、自ら「二番目で良いです」と言うなど、こんな都合のいい人間はいないでしょう。

この一言はレムを「血の通った人間」ではなく「物語を盛り上げ、進める都合の良いキャラクター」という道具・舞台装置として扱ったワンシーンとして取り上げることができます。

主人公のスバルという男にとって都合のいい存在というのは、つまり視聴者にとっても都合のいい存在です。そのため、レムというキャラクターがここまで人気が出たのではないかと考えられます。

第二夫人発言で

Twitterなどでこの話の前後の反応を見ると、特に女性から「こんな娘とは思わなかった」「可愛いから見てたけど嫌いになった」などという意見がちらほら見受けられます。

賛否両論あるかと思いますが、第二夫人発言で女性から見てレムは「リアルな人物ではない」と断定されたのかも知れません。

あえて強い語調の言葉を用いましたが、ここで断っておきたいのは、私は別にレムのことが嫌いというわけではありません。

むしろ反対で、私自身もレムが大好きです。

好きすぎてアニメのワンシーンを写真用紙にプリントして額縁に入れるくらいです。 ええ、キモオタですね。承知しております……。

…………話がそれましたが、そのくらいレムというキャラクターは計算され尽くされたキャラクターであるとも言えます。ここまで人気が出るのも納得できるのでは無いでしょうか。

また好き嫌い分かれ議論するほどには、ファンの中でレムの存在は大きかったということが分かります。 (本当に魅力がなければ、話題にすら挙げられないのですから)

KDcolle「Re:ゼロから始める異世界生活」レム お茶会Ver. 1/7スケール フィギュア

考察:アニメ1期の結末がああならなければいけなかった理由【ネタバレ注意】

ここまで、レムのプラス面の魅力とマイナス面、そしてなぜ人気が出たのか考察を書いてきました。

ここからは、1期で最も衝撃的だったあのラストのシーン「レムって、誰のこと?」について述べたいと思います。 アニメ2期のネタバレを含みますので、苦手な方はご注意ください。

衝撃の2期スタート

(画像クリックでAmazon視聴ページ)

1期ラストのエミリアの一言「レムって、誰のこと?」がどういった意味なのかは、2期に入って説明されます。

レムは『暴食』ライ・バテンカイトスの能力によって、その存在と記憶を失ってしまいました。その能力は絶大で、姉ラムでさえもレムの存在を認識できないほど。異世界人であるスバルだけがレムとの過去を覚えています。

なぜ、このような悲しい事態が起こらなければならなかったのか、物語上のメタな視点から見ていきたいと思います。

物語装置、人間ではなく役割を果たす「キャラクター」としてのレム

(画像クリックでAmazon視聴ページ)

まず、物語の仕組みについて考えていきたいと思います。メタ的に考える上では重要なので、ぜひ読んでみてください。また私の主観的な考えも大いに含まれていますので「そういうもの」としていったん受け止めてみてください。

大前提として、お話というのは登場人物があれこれ走り回ったり、悩んだりしながら「成長」するものです。それがハッピーエンドにせよ、バッドエンドにせよ、主人公となる人物は意思や目的を持ってお話を進めていきます。

その途中に事件や出来事、立ちはだかるライバルがあり、邪魔する存在となって現れます。そういったイレギュラーなものが主人公を突き動かし、物語を進行させていきます。いわゆる「日常系」「癒やし系」の作品ではこれらの要素がやや薄いことがありますが、お話とは基本的にはそういった構造になっています。

話をリゼロに戻します。

レムというキャラクターの立ち位置をメタ的に見ていくと、スバルにとって都合の良い存在というだけでなく、彼を取り巻くストーリーにとってもずいぶん都合の良い存在であることが分かります。

スバルが屋敷に溶け込むきっかけとなってくれたレム。

スバルを殺す羽目になった要因のレム。

村を助けるために飛び込んだレム。

そしてスバルに告白して、彼を再び死地へと赴かせる役目を果たしたレム。

レムはその記憶を消されてしまった2期でも、スバルの原動力として、かなり便利使いされます。Web小説版でスバルはエミリアのため半分・レムのため半分といったぐらいの割合で行動しているように感じます。

つまり2期でスバルが頑張る半分は、1期で果たしたレムの存在によるところが大きいということなのです。 いかにレムというキャラクターがスバルだけでなく、彼を取り巻いた大筋のストーリーにとって重要な役割を果たしたかが分かります。

単なる「歯車」で終わらなかったレム

(画像クリックでAmazon視聴ページ)

ストーリーにとって都合の良い存在というのは、つまり作者にとっても都合の良い存在です。

ここで驚くのは、レムというキャラクターはストーリー進行に重大な役割を果たし、そして去っていくという都合の良い存在を演じつつも、単なる「歯車」で終わらなかったということです。視聴者は眠りにつき役目の減ったレムから別のキャラクターに目移りせず、今も根強いファンが多く見受けられます。

1期でレムが眠りについたのは、案外人気が出過ぎて彼女がヒロインになってしまうことを作者が心配してしまったからかもしれませんね。(ちなみに作者は大の銀髪好きで知られています)

終わりに

リゼロにこれだけ人気が出たのは、レムというキャラクターの影響も大きいと言えます。2期以降はほぼ登場しないとはいえ、1期はスバルとレムの物語と言っても過言ではないでしょう。

果たしてアニメ2期からレム以上に人気が出るキャラクターがいるのか、楽しみですね。

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