「何がしたいか分からない」人へ送る悩みのバイブル「正しく悩む技術」紹介

作品解説・考察

はじめに

こんにちは、空野カケルと申します。

今回は心理セラピストの杉田隆史(すぎたたかし)さんが書かれた本『正しく悩む技術』をご紹介します。

小さなことでもクヨクヨと悩んでしまうことが多い方、悩みがずっと続いて辛い方のための対処法を『技術』として書かれている本ですので、ぜひ読んでみてください。

この本を読んでほしい人

  • 小さなことでもクヨクヨと悩んでしまうことが多い方
  • 悩みが多くずっと続いて辛い方
  • うつ病とまではいかないが、心配事が多くて憂鬱に感じている方

「正しく悩む技術」に出会ったきっかけ

最初に自分語りになってしまうのですが、私がこの本に出会ったのは9年ほど前でした。

当時理系の大学生になったばかりだった私は、初めての一人暮らしや大学の専門的で厳しい講義、中々上達しない趣味など、たくさんの悩みを抱えてしまっていました。

「何をやってもうまくいかない」

「やりたいことが上手くできない」

「頑張っているハズなのに、結果がついてこない」

小さな家事の失敗から今後の人生についてなど、悩みや心配事が増えすぎて、押しつぶされてしまいそうでした。

そんな時に出会ったのが、杉田さんの『正しく悩む技術』でした。

当時はブログという形で(現在もありますが)「何がしたいかわからない時」「悩みすぎちゃう時」など、テーマごとに記事をおもしろおかしく、でも分かりやすく丁寧に書きつづられていました。

「強く決意したからといって出来るとは限らない」、「何がしたいかわからないという言葉の本当の悩みや問題」のパターン分けなど、20歳になるかどうかの若者が知らない考え方やコツをその時に教わった気がします。

本のポイント1「DoingタイプとBeingタイプ」

それでは、この本で私が学んだポイントをいくつかご紹介します。
私が個人的に解釈した部分もありますので、本の内容の参考程度に読んでみてください。

一つ目は、Doingタイプ(行為)とBeingタイプ(存在)の違い。
杉田さんの考え方では、人が生きていく上での価値観が大きく2つに分けられるそうです。

「これを成し遂げたい」と何かをやろうとする人= Doingタイプ

「こうありたい」と在り方を大切にする人= Beingタイプ

この2種類です。

このバランスが片方に寄っている人もいれば、どちらも同じくらい持っている人もいるそうです。

「自分は何もできていない……」とよく悩む方は、後者のBeingタイプに多いそうです。

どんな目標をどのくらい成し遂げたのか分かりやすいDoingタイプと比べ、Beingタイプの目標はやや曖昧なことが多いということが、その理由だそうです。そのため「何がしたいか分からない」状態になってしまうそうです。

私もそういった悩むBeingタイプの一人でした。

そんな方に向けたアドバイスは、

「あなたがふだん、人よりもたくさん時間を掛けてこだわってしまうことは何ですか?」

「それはあなたの心の中のどんな部分が、そうしてしまうのですか?」

という質問です。

この2点の質問をよく考え、正直に答えることで、自分が今まで何を大切にしてきたのか、どんなことを幸せと思ってきたのかが分かると思います。

やりたいことはすでに「自分の心の中にある」そうです。これは自己分析などの本にもよく書かれていいることですね。

これは将来の夢や仕事を考える上でも参考になるかと思います。

本のポイント2「悩みの整理方法」

もう一つ、私が学んだポイントは「悩めること」と「悩めないこと」を分けるということです。

頭の中では、自分の力では解決できそうな悩みもついつい出てきてしまいます。

そんな自分に突き刺さった言葉が

「野球で大活躍した超一流のイチロー選手や松井選手にも、悩めないことはある」

です。

本の序盤に書いてあったことですが、これほど分かりやすいことはありません。

「面接を受けた会社に受かるか心配で……」という悩みは、結局人事の人が採用かどうかを決めるため、悩んでも仕方ありません。

そういった風に、悩みを「自分でコントロールできるかどうか」で分けて、自分でコントロールできない悩みに関してはすっぱりと考えるのをやめる。

すると、悩みの半分近くは無くなってしまうそうです。

悩みでいっぱいだった私の頭の中も、これを知ったおかげですっと軽くなった経験があります。

悩みにすぐ効く「特効薬」にはならない

今回は、心理セラピストの杉田隆史(すぎたたかし)さんの『正しく悩む技術』をご紹介しました。

一つ注意しておきたいのは、この本は「悩みにすぐに効く具体的なアドバイス」は書かれていません。

この本の良さは『自分で悩みを解決する力を養える点』そして『悩みがある時、何度でも読み返して学ぶことができる点』です。

実際、私は数年に1度はこの本を開き、その度に教えてもらっています。そうしてじわじわと、心の中を楽にしてもらっています。

興味が湧いた方はぜひ読んでみて下さい。また、杉田さんのブログは現在も更新中なので、どんなことが書かれているか気になった方も試しに見ておくと良いかもしれません

(ブログはこちらから)

杉田隆史『正しく悩む技術』(kindle版)

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