ウマ娘をやってみたがつまらなかった件【感想・批評】

司書のひとりごと

はじめに

私は司書(管理人)の空野カケル。

今回は普段とは趣向を変えて、ゲームの個人的な感想記事を書いてみた。

ちなみに、普段はゲームやアニメなどの考察記事を書いているので、気になった方はそちらもご覧頂けると幸いだ。

 

さて、現在フリーランスのサブカル系ライターとして活動している私だが、今回は「一度は流行りモノのゲームを触っておくべし」ということで、今話題のゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』をプレイしてみた。

正直な話をすると、私はプレイする前から「また萌え擬人化モノか……」と辟易していた。そして周囲の評価のとおり、その不安が覆されることを半ば期待して一通りプレイした。しかし、結論として抱いた感想は、

「やっぱりつまらなかった」

というものだった。

なお、先に述べておくが、私はFGOはおろか、シャニマスやグランブルーファンタジーなどの流行りのスマホゲームを軒並みプレイ・インストールすらしていない。現在唯一毎日プレイしているのは、仕事でやるリゼロのアプリのみだ。

プレイしていない理由として色々あるのだが、正直に言うとこれらのゲームもあまり興味を引かれなかったジャンルだったというのが一番だ。

ここからは、なぜここまで人気が出ているゲームなのに、面白くないという結論に私が至ったのか、批評を交えつつ細かく見ていきたいと思う。

なお、先ほど述べたとおり、私はこの手のスマホゲームをあまりやり込んだ経験がない。そのため、私がスマホゲームの楽しみ方や魅力をよく知らないまま、プレイしているという点は重々理解した上で、読んで頂けると幸いだ。

「ウマ娘」のどこが気に入らないのか? 深堀りしてみた。

出典元:www.amazon.co.jp

かくして私はウマ娘をDLした。この記事を執筆している現在は、初手でスペシャルウィーク育成に盛大に失敗し、その後攻略サイトを見ながらバクシンオーのウマぴょいをなんとか見ることができた段階だ。

しかし、この現時点で「このゲームは好きになれそうにないな」という香りがぷんぷんしてきた。

そこで、大してプレイしていないこのゲームのどこに、自分の苦手な要素が詰まっているのか、このゲームのつまらない、面白くないと思う点を深堀りしてみた。

幸い、私の身近にはウマ娘を愛する友人たちが何人もいたため、彼らの話す「ウマ娘」の魅力を聞いているうちに、いくつかのポイントが分かってきた。

そもそもゲーム性に真新しさがない

私が多くのソシャゲにハマれない一番の理由が、これだと言える。

あえて乱暴に言うと、「量産されキャラガチャを更新するだけのソシャゲ」には、ゲームとしての面白さが決定的に欠けている印象がある。

何度も言っておくが、私はこの手のソシャゲをあまりしっかりとプレイしたことがない。しかし、そんな私でも、ウマ娘がゲーム性を追求したソシャゲでないことは分かる。

大まかな育成の流れはシャニマス(アイドルマスター シャイニーカラーズ)などに多いファン数?制度で、ヒロインの女性キャラを育成しながら、彼女たちの物語に触れ、プロデューサーあるいはバ主?との仲を深めていく。ステータスの名称や細かい仕様を変えたただけで、練習→本番の流れやスキルの発動方法も同じシステムだ(イベントの種類や入れ方さえそのまま真似されている)。

育成システム自体に関しては、私が遠い昔にプレイしたパワプロくん(実況パワフルプロ野球)シリーズのサクセスモードに非常に似通っている印象を受けた(それよりも昔の例があるとは思うが)。つまり、キャラクターや専門用語を抜いてゲームの内容だけ見ると、他の育成ゲームのn番煎じといった形だ。

(アプリ版実況パワフルプロ野球の画面。この画面を見るだけでも、なんとなく他の育成ゲーと同じ要素が見て取れる)

もちろん、他のゲームシステムをオマージュ・参考したことが悪いこととは言わない。ゲーム性がありきたりでも、キャラクター・キャラデザが魅力的なゲームはそれだけで売れるくらいの力があるし、ガワだけでなくストーリーや世界観が作り込まれているゲームは、プレイしていてかなりの没入感を感じるだろう。

しかし、人気が出た過去のゲームシステムをほとんど丸パクリして、オリジナルの仕様を盛り込もうとしなかったのは、企画・開発者としてどうなのかと思う。

私はゲームをプレイしている以上、キャラやストーリーばかりが押し出されるだけでなく、ゲーム性を重視してほしいと思う。

また、ウマ娘やシャニマスの魅力として「何度も育成を試行錯誤する」といった点にゲームとしての面白さを感じる方も多いかもしれない。

しかし、ここにも私は疑問を抱いてしまう。

キャラの魅力や彼女たちとのストーリーを重視するならば、いくらやり直せると言っても「目標を達成できずに挫折」といった終わり方は止めるべきではないだろうか。

時間を掛けて一生懸命に最適解を求め、考えて考えて育てた愛娘が途中で力尽きるストレスは、忙しい現代のゲーマーにとって果てしない重さのように感じる。

ウマ娘は、ゲーム性に重きが置かれていない、というのが私の結論だ。

もっと言うと、ゲーム性をおざなりにするならば、それはゲームである必要はない。マンガやアニメ、ラノベで十分ではないだろうかというのが、私の総評だ。

女の子ばかりが登場する作品が好きではない

出典元:www.amazon.co.jp

こちらはぶっちゃけて言うと私の好みの話だ。

アニメオタクの中では常識化して久しい、「女性キャラクターばかりが登場して、男性キャラは主人公のみ、もしくは皆無」といった現象だ(美少女ゲーム化現象とでも名付けようか)。

後述する異常独身男性の話にも絡んでくるが、体操着や水着を着た女の子たちが走り回る姿を食い入るように見て、当然のように「キャラがかわいい」と喜ぶ男性の姿は、どうしても異質に感じられてならない。

学生時代、私はストライクウィッチーズという、パンツズボンを履いた露出の多い女の子が戦うアニメが好きだったのが、その楽しみの8割はエロと言っても過言ではなかった(ちなみに残り2割は曲とミリタリー要素)。ウマ娘を「レースが熱いゲーム」「ゲームシステムが作り込まれている」などと言うのなら、ストパンは「現実の飛行機などの音を録音した、硬派なミリタリーアニメ」と、評価してもおかしくは無いはずだ。

子供の感想ならまだしも、ゲーム経験も社会経験も豊富なはずの大人がそんな感想を口々に呟くのだから(難易度・ターゲットからして子供向け・ゲーム初心者向けではないだろう)、日本人のアダルトチルドレン化は深刻と言ってもいいだろう。

まあ、当人たちからすれば余計なお世話なのかもしれないが。

ぶっちゃけキャラゲーとしても魅力的とはいえない

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ここまでウマ娘が「キャラに魅力がある作品」ということを前提として語ってきた。

後に記載するが、ウマ娘はたしかにキャラデザは作り込んでいるし、現実の競走馬と絡めたストーリーはなかなか興味深い。

だが、この作品を単体では無く、類似作品と比較すると、その作りの粗さを知ることができる。

まず、キャラを好きになるために最も重要なストーリー面について。

私はシャニマスをプレイ自体はしていないものの、実況動画などで一通り流れは見てきた。「シャニマスは文学」なるネットスラングも一時期流行ったとおり、シャニマスはシナリオ面で非常にこだわりがあり、また、同人界隈顔負けの4コママンガや育成失敗した段階によって変わるシナリオなど、キャラクターに親近感を抱かせる様々な工夫や仕掛けがなされている。

最近シャニマスにハマったという友人から聞いた話では、最初期の頃のシャニマスのキャラやシナリオは、確実に予算を取るためか「ちょっと固い」キャラ、つまり割とテンプレ化されたキャラ設定であることが多く、シナリオも起承転結をきっちりと守った、あまり遊びのないものだったらしい。

シャニマスが大きく変わったのは、人気が出てからの追加シナリオ?の時で、謎が解けないまま終わりを迎えたり、不思議の国のアリスのような世界に飛び込んだかのような不可解なストーリーが繰り広げられたりといったときだ。

おおかた、予算に余裕ができてライターのやりたいシナリオ作りができるようになったというのが原因だろう。実況を少し見ただけの私でさえ、追加シナリオは伸び伸びとしたストーリーだと分かったほどだ。

 

アイドルマスターというおよそ15年近く続く一大シリーズ(シャニマス単体でも4年目)と比較するのは忍びないが、そんなシャニマスのストーリー面の作り込みと比べると、ウマ娘はかなり単調で薄いシナリオのように感じる。

育成中にキャラに絡んだストーリーは展開するものの、テンプレ化した展開が強く、またクリアしても失敗しても、そこまで深くキャラに踏み込んだシナリオが描かれない。

大食いのキャラなら「たくさん食べるんだね~」と分かる程度のシナリオ。そのキャラがなぜ大食いになったのか、大食いになったことでどんな悩みや葛藤があるのか、背景が全く説明されない薄っぺらいストーリーだ

これではゲームだけをプレイしてキャラに感情移入することは到底不可能だ(実際の競走馬を知っていたりアニメをしっかり見ていたりすると変わるのかもしれないが、それはそれで問題だ)。

以上のように比較した上で、私のウマ娘のキャラ面に対する感想は

「他の人気作品と比べるとそこまで魅力的ではない」

という結論に至ったのだ。

 

ところで、この「ウマ娘のシナリオが、キャラの魅力が十分に伝わらない代物」になってしまった原因として、いくつか推測できる点がある。

理由1:シャニマス同様、リリース初期は予算の兼ね合いであまり冒険できない

書いておいて何だが、これは正直仕方ないのかもしれない。

城や四字熟語など、擬人化して埋もれてしまったソシャゲが山ほどある中、競走馬などというニッチなジャンルの擬人化がウケると確信することは難しいだろう。必然、ストーリーも大きなハズレもないものになりがちだ。

これだけ大きなヒットを打ったのだから(2021年3月17日時点で300万DL)、ここからシナリオに予算を割いて、これから面白くなって欲しいと願うばかりだ。

理由2:現実の競走馬との兼ね合いがある

出典元:Wikipedia

最もシナリオライターの頭を悩ませたのは、この点ではないだろうかと予想される。

ウマ娘で登場するキャラクターたちは、現実に存在する(した)競走馬と同じ名前を使っており、また競走馬にちなんだ特徴やドラマを大きく汲み取っている。

これは一見、シナリオが作りやすく、またプレイヤーに親近感を与えられると思いがちだが、実はそうでもないのではと推測する。

 

競走馬は当然、競馬つまり賭け事に使われる馬だ。そこには当然、スポンサーや馬主など、激しい利権関係が絡んでくるだろう。また、馬というものは育てるのに非常に大きな費用が掛かり、血統なども重視されるほどの存在だと聞く。馬は戦車や装甲車がない昔では軍馬として戦争とも深く関わりがあったというから、どこか金持ちの道楽という印象が強い。

そんな馬を女性のアニメキャラに変え、さらには露出の多い服装で動き回らせるというのだから、少なからず反発もあるに違いない。

(余談だが、2021年3月7日には、炎上を狙ったニュース記事が出されてしまっていたらしい)

参考:馬を女体化した美少女ゲー「ウマ娘」が、女性蔑視とフェミ女性から批判続出 秒刊SUNDAY

その証拠に、競馬に詳しくない私でも知っているような名馬「ディープインパクト」はメインキャラとして登場予定だったにも関わらず、リリース後も全く告知がない。

調べてみると、確かなことは分からないが、どうやらディープインパクトは馬主から使用許可が出ていないようなのだ。

参考:ディープインパクトがウマ娘出演NGになっている1つの理由

こういった現実に存在する競走馬や馬主、そのファンとの兼ね合いを考慮しなければいけないため、ウマ娘はオリジナルの性格やシナリオ、サービスシーンなどの作成が難しく、無難なストーリーに落ち着いたのではないかというのが私の想像だ。

正直なところ、本当にそうなら今後のサービス展開やシナリオ追加がかなり難しくなってくるだろう。そうすると、シャニマスであったというキャラクターやシナリオ作成のテコ入れ・改善は期待できない。ますますキャラゲーとしての魅力が失われてしまうだろう。

ウマ娘には魅力・良い点もある

ここまで散々ウマ娘の欠点や納得がいかない点をあげてきた。

しかし、もちろんウマ娘というゲームが持っている魅力、面白い点ももちろんある。

ここからは、私がゲームライターとしてウマ娘をプレイしてみて、はっきりと感じられた魅力をいくつかご紹介しよう。

魅力1:レースがアツい

いきなり自分の話になるが、私がリリース後のウマ娘にあまり食指が伸びなかった理由の一つとして、このツイートが刺さってしまったというものがある。

中学・高校時代、私は陸上部だった。大会などで、私は露出多めのユニフォームの女子があられもない姿で走ったり飛んだりのを何度も見た。幸か不幸か、私にはそういったフェチズムが無かったため、そこまで興奮もしなかった(水泳部の男子が水着女子に興奮しないという噂を聞いたことがあるが、そういうことかもしれない)が、ウマ娘が面白い、キャラが魅力的だと声高に叫ぶ方々は、そういった性癖の方たちなのかもしれない。

性癖の良し悪しはさておき、そんなフェチズムが無かった私でも、このゲームのレースの魅力は十分感じられた。

まず、ピットイン?だ。スタートの段階から、勝負は始まっている。育成してきたウマ娘のステータスや持っているスキルはもちろん、レース場の芝の状態や天候、レースの種類も重要だ。序盤は出遅れなどがあるため、緊張感もある。

そしてレース開始。作戦によって変わるが、序盤は大まかな順位の目安が分かる。先行型や逃げ切り型の作戦が得意なウマは、この時点で半分くらいの順位には来ていないと苦しい。

最もレースが盛り上がるのが、ラストのカーブを超えたあたりだ。これまで足をためてきた(力を温存することをそう言うらしい)ウマ娘は、ここで一気に首位に繰り出そうと動き出す。逃げや先行のウマ娘も、スキルや持久力を駆使してなんとか順位を維持しようと踏ん張る。その臨場感は手に汗握るほどの描写で、これまでの育成でなんとなく感触がつかめていても、つい息が詰まってしまう。

ウマ娘というゲームの魅力として、レースのアツさ・作り込みは胸を張って主張して良いだろう。

なお、これもTwitterでのタイムラインで知ったが、ウマ娘のレースでの描写は、スタッフもかなりこだわっていたようで、各シーンに演出の粋(すい)が散りばめられている。

この解説を見た上で改めて自分の育成しているウマ娘のレースを見てみると、より楽しさが増すことは間違いないだろう。

個人的には、走っているウマ娘がレースの最中にちらりとカメラ目線(競り合っているライバル目線?)になるのもいいと思う。これはフェチズムかも知れない

魅力2:キャラデザが良い

出典元:amazon.co.jp

これについては多くを語る必要は無いだろう。

ウマ娘はサイゲームス開発で、さらにリリースを数年延期してしっかり開発期間を設けた上で作成されたゲームのため、キャラクターデザインに関しては抜群の安心感を誇っている。

具体的に言うと、現代のニーズに合わせた、メッシュ髪のキャラや小物多めのフリフリした衣装など、どのくらいコストが掛かっているのか想像するだに恐ろしいデザイン造形がなされている。また、登場するウマは実在する(した)競走馬のため、史実との関連を持たせたデザインも入れているようだ。

魅力3:ライブ・曲が良い

ウマ娘 プリティーダービー WINNING LIVE 01 試聴動画

ここまでくると蛇足な感が否めないが、どうやらウマ娘たちはアイドルとしての側面も持っているようだ。ゲーム開始後やレースで目標をクリアすると、自分の育成してきたウマ娘がなんと踊り、歌うのだ。

しかもこの曲や映像が随分力が入っており、アイマスシリーズなどと比べても見劣りしないほど

なぜ競走馬が歌って踊るのか。握手会に出たりするのか。その部分に関してゲーム内では特に説明されておらず、その点についても疑問や不満もそなりにあるが、ウイニングランならぬウイニングライブだと言われてしまえば何も言えない。

そして良いものは良い。それだけだ。

出典:amazon.co.jp

終わりに

【ウマ娘 プリティーダービー】CM「はじめまして、トレーナーさん!」篇

今回は話題のゲーム『ウマ娘プリティーダービー』に関して、一通り軽くプレイしてみた感想・批評をしてみた。

何度も言うようだが、私はこういったゲームはどちらかというと好みではなく、そこまでプレイした経験もないため、得意でもない。

そのため、この記事を読んでいて、私が間違えて捉えている点や誤った評価を下していると感じた場合は、「この記事の全文を読んだ上でしっかりと根拠を明示し」、遠慮なく意見頂けると幸いだ。

その際はより深堀りした批評ができるよう、今後の課題とさせて頂こうと思う。

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